2016年3月10日木曜日

hfe測定アダプタ

電子機器の修理・整備を行っているとトランジスタが破損・劣化している場合があります。本当に不良なのかは基板から外した後、テスターでチェックしています。チェック方法はテスターを抵抗測定モードとしてからトランジスタのコレクタ(C)とエミッタ(E)にテスターリードを当て、コレクタとベース間に指を当てて抵抗が減少したら正常としておりました。
アナログテスターでの抵抗測定の場合はマイナス側にプラス出て、プラス側がマイナスとなりますので、PNP、NPNで使い方を変更します。

現在多用している物は秋月で手に入れた中華製のDMMですがhfe測定レンジが有りアダプターも付属しておりました。

ところがアダプターの測定端子の並びは「C-B-E」の順である事と測定穴が細く新品でも使い辛いものでした。

トランジスタを差し込んでみると、こんな感じです足がアクロバット状態です。
基板から外したトランジスタは足にハンダが残ったり歪なカラチなので測定できませんね。



そこで、シャンクのICソケットでhfe測定アダプタを簡易的に作ってみました。
ICソケットにB-C間となる位置に180kΩの抵抗をハンダ付けします。
リード線はコレクタ(C)とエミッタ(E)のみです。
180kΩはアダプターのB-C間の抵抗値です。

足が歪なものでも簡単に測定出来るようになりました。

赤黒のリード線はテスターのリード線に接続して使います。クリップ付きの測定コードを使っています、

ケース等に入れようかとも思いましたが、使用頻度が少ないしチェックのみなのでこのまま使います。とっても使い勝手が良く気に入りました。普通のテスターでも動作確認のみならOKでしょうかね。