ADVANTESTのマルチメータ R6452AとパソコンはRS232Cで接続し測定データをパソコンに転送できるのだが、専用のソフトウエアは非常に高価なようだ。
R6441用のプログラムはネットで発見していたのだが、R6452Aには使用できるか不明であった。
それは、R6452Aは2CH測定することができるため、データの出力フォーマットやコントロールコマンドが違うと推測されるからである。
そこで、自分でプログラムを作る事に決めた。R6452Aのマニュアルをネットで探しあてコマンドやデータフォーマットを確認した。
マニュアルにはサンプルプログラムが載っていたので参考にした。サンプルプログラムは懐かしのN88BASICであった。
データフォーマットやコマンドが判明したのでプログラム言語に何を使うかである。色々と悩んだがHSPで作る事に。HSPがバージョン3となってCOM関係も簡単に使えるようだ。
基本構想は出来上がったのだが、R6452Aと一つ一つコマンドを確認しつつプログラムを組んだので時間がかかってしまった。
【PCとのリンクが確立すると「RMT」が点灯する」
また、R6452A側の設定は簡単なのだがパソコンとの通信手順やタイミングを取るのに一苦労した。
特にハマッタのがエコーの設定とRS232Cのバッファー時間であった。R6452A側からデータ垂れ流しとすれば問題は無いのだが、測定タイミングをコントロールすると大変である。
さらに、BCH側の設定が面倒であった。コマンドがマニュアルで見つからないのである。結局判明したのは「コマンドはGPIBのコマンドと同一」であること。
【2CHで測定するようコマンドで設定した】
なんだかんだで、できあがったのがこの画面。いたってシンプルである。
一応、測定回数と測定間隔を任意設定できるようにした。
間違って測定回数を膨大な数とした場合でも途中で中止できることもできる。当然、それまでのデータもセーブできる。
測定したデータはtxtファイルとしExcelでも開ける物にしてある。
これで自動測定は完璧だ~。早速バッテリー放電特性測定に使ってみよう。
オークションでR6441やR6452Aが数多く出品されているが、これだけパソコンと簡単に接続できる機種は他に無い。通常、測定器のコントロールにはGPIB(IEE488)を使用するのだが、インターフェースがベラボウに高価なのである。ADVANTEST製でもこのシリーズしかRS232Cインターフェースを実装していないようである。
のでロガーや自動計測をお考えの人はお勧めです。
質問がある人はメールください。
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