2014年6月29日日曜日

8mmビデオデッキの修理

8mmビデオデッキの修理
久々に部屋の整理を実施。昔のVHSビデオテープを全部捨てる事にした。
8mmビデオテープは家族の記録もあるので其のままとしたが、デッキが故障したままの事を思い出した。SONY製で平成5年位に購入したもの。10年くらい前に突然電源が切れ簡単にチェックしたところ電源部の電解コンデンサーに液漏れが有る事までは判明しそのうち修理しようと思いながら忘れていた。
【さすがSONYタイマー。10年で壊れた】
カメラが有ったので不便は感じていなかった。が、カメラも長い間使わない内に壊れてしまった。

8mmデッキが修理できなければ、捨てるor部品取りとしよう。

幸いにも「ハンダ吸取り機」「テスター(コンデンサ測定あり)」がそろっているので部品を外してチェックしよう。

デッキの電源部を外し基板のチェック。基板の一部が薄っすらと濡れている。
ティッシュで軽く拭くと茶色の液体が付着する。

やはり電解コンデンサーが液漏れしているようだ。電解コンデンサーの概観からは異常が見られない。膨らんでいるものは無いので一つ一つ基板から外してチェックする事に。
一番汚れている個所のコンデンサー(10μF)は正常であった。次に1000μF3個を確認。下部のゴム部から液漏れを確認したが容量測定では850~950μFあり決定的ではない。330μFは5μFしかなく之が故障の原因と判断した。
  【コンデンサーを外した所が電解液で濡れている】

でも、液漏れしたコンデンサーを元には戻したくない。何時壊れるか分からないからだ。
更に深刻なのはICの足元も腐食しており壊れて可能性が高いのだが品名が表示されていないのだ。
  【ICも外した。ジャンパー線も腐食し断線していた】

新品のコンデンサーに交換しても良いのだが1000μFのコンデンサーがスリムで探すのに手こずりそうだ。
  【105℃なので耐用年数は20年は持つと思うのだが】

中古のデッキを探したほうが安上がりかな。とりあえず部品を外したまま組立てた。



2014年6月15日日曜日

電動ラッパー(電動ワイヤーラッピング)

仕事でよく使っていた電動ラッパー(ワイヤーラッピング)をリサイクル店で見つけた。

どこかの会社から出たものらしい。かなり汚れていてボルト・ナットは赤く錆びている。
だいぶ使いこまれているのだが動作するか不安だったので試験をさせてもらった。

「ウィーン、ウィーン」ビットは回転するものの線を入れる穴が上で止まらない。
ビットを外して入れなおすと何回かに1回「バチッ」と正常な位置で停止した。
まあ、調整や整備で直るかと思われたので購入した。2.5k

会計のときショップの店員に「これは何に使う機械なんですか?」と聞かれ、一応は説明した。
使い方が分からなくても値段を決めているのかな?別の人が決めているのだろうか。

家に帰って早速分解開始
ネジは完全に赤錆が出ており保管状態が悪かったと思われた。

帰宅途中に購入したステンレスのボルト・ナットに全部交換した。


内蔵しているモータと配線類を外し、外装を清掃した。

清掃方法はパーツクリーナで脂分とシールの糊を除去し、ウイルシャット(アルコール除菌・清掃)
で細かな汚れを落とす。
モータの外装には白い錆びが出ていたのでブラシで落とす。

配線系も劣化しており特にプラス側の配線がやせ細っており途中で断線した。
【配線系はプラス側が劣化しやすい。イオンの移動】


ハンダ付を行って完了


モータの歯車やビット関係は手を入れない。下手に手を入れると修復不可能になる。
ワイヤーラッピングの線を巻く力は決められていて強すぎても弱すぎてもいけないのだ。
ただビット外装周りの赤錆はブラシで除去した。
左側を下にして組立てると部品の収まりが良い。

元に戻して完了。ピカピカになった。動作のほうも「ウィーン・バッチ!ウィーン・バッチ!」と
線を入れる穴が上で止まるようになった。


後でラッピングを行って巻きつけ具合を見て見よう。空打ちした感じでは好感触だったが。

2014年6月13日金曜日

古いメガー

メガーはYOKOGAWAの物を1台保有しているが分けあってもう一台欲しくなった。
古くても良いので格安の物を探したらジャンクで1kほどで手に入った。

YOKOGAWA製ではあるが色と表示のデザインが見たことの無いタイプで、手物に来て確認したら
1963製らしい。


電池を入れて動作確認したところ動かない。BATTチェックはOKなのだがLINEをショート
しても針がピクリとも動かない。
原因を確認すべく分解してみた。回路はいたってシンプルでトランジスタ2個で動いている
らしい。部品を見ても焼損個所も無く容量抜けするコンデンサも見当たらない。


プリントパターンから回路図を起こして見たがやはり単純な回路で、自励発信回路と
ダイオードによる倍電圧整流回路で500Vとしているらしい。

と言うことは静的部品の故障はホトンド考えられないので、動的部品に目をやると半固定VRが
ある。VRの接触不良(ガリル)でも発信しなくなるので、何度か動かしてやると発信し始め
電圧が出るようになった。

結局半固定VRの接触不良と言うことで動作良好品となった。あとはメータ周りの微調整を
行おう。

プローブは付属していなかったが、前に手に入れた物を使う事にした。現場のエンジン専用に
して備え付けて置くことに(プラグがカブって仕方ない)

2014年6月11日水曜日

ホイートストンブリッジ

抵抗を精密に測定するにはホイートストンブリッジが一番と思っている。
最近のデジタルマルチメータも正確とは思うのだが、今一信用が出来ない気がする。
今回、手に入れるチャンスがあったので即ゲットした。(何と2K)
でも製造は昭和34年(1959年)で今年55歳。



電池を入れて試験したがガルバノメータ(検流計)の針がピクリとも動かない。
外部電池の接続端子で電圧を測定したが出ていなかった。これは内蔵電池の配線系不良が
考えられる。回路構成上は単純であるので分解整備することにした。



電池ケース周りには錆が有ったので錆び落とし。これは酢とクエン酸で処理した。

端子関係も錆びていたので錆び落としと電池端子として使っていない物と入れ替えした。
電圧測定結果良好となったので動作試験。今度はバッチリ動いた。

譲り受けるときに高抵抗で動作不良のためジャンク扱いとしますとの事だったので動作試験を行った。各レンジの抵抗値を試したところ1000のレンジで「1」の動作がおかしい。


 常にガルバノメータはマイナス表示となる。他の2~10は正しく動くので断線しているわけではなさそうだ。【1kΩの抵抗が10個直列に接続されておりタップをスイッチで選択する仕組み】
 テスターで調べたところ抵抗のリード線とロータリースイッチの接点間でハンダ付けが劣化し導通が無いようだ。

恐る恐るハンダ付けをし直したら動作良好となった。
作りはとても良く、内部に錆びや酸化はほとんど無い。また、職人さんが手巻きした抵抗器の様で。眺めているとウットリ見入ってしまう。

あとは磨いてピカピカに。55歳まだまだ元気。


2014年6月8日日曜日

HAKKOの936と言う半田ごて

自作に半田ごては欠かせない。
長年使って来た相棒のほかに最近はヤフオクで手に入れたHAKKO936を使っている。
とても良い半田ごてで温度調節が効き扱いやすい。なんたってヒータがDC24Vで漏電の恐れが
ほとんどないのだ。
保守用品としてジャンクを眺めていたら、2台で2K程の936が出品されていた。
1台は電源が入り温かくなる⇒生きている。
もう一台は電源が入らない⇒部品取り。
として落札した。送料を含め2.5Kであった。
手元に届き状態を点検したら、1台は電源が入り暖かくなる。はい。正常でした。

もう一台は、コテ先が無い。手元に有る予備品を取り付けて動作確認。?正常でした。




なんと2台とも正常に動きます。駄目と思われていたのはコテサキが無くヒータの熱が
本体に伝わらないからでした。
しかし、汚い!!。半田ごてのグリップに何かが付着している。とても硬い。
割箸と竹串、マイナスドライバーとカッターで大まかに付着物を取り除き、最後は金ブラシで
清掃実施。
ラバーに付着したものを完全に取りましたがブラッシのせいで付いた傷が丁度滑り止め
となりそうです。



結局手元にHAKKOの936が3台有ることになってしまいました。誰かに譲ろう。
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