最近のデジタルマルチメータも正確とは思うのだが、今一信用が出来ない気がする。
今回、手に入れるチャンスがあったので即ゲットした。(何と2K)
でも製造は昭和34年(1959年)で今年55歳。
外部電池の接続端子で電圧を測定したが出ていなかった。これは内蔵電池の配線系不良が
考えられる。回路構成上は単純であるので分解整備することにした。
電池ケース周りには錆が有ったので錆び落とし。これは酢とクエン酸で処理した。
端子関係も錆びていたので錆び落としと電池端子として使っていない物と入れ替えした。
電圧測定結果良好となったので動作試験。今度はバッチリ動いた。
譲り受けるときに高抵抗で動作不良のためジャンク扱いとしますとの事だったので動作試験を行った。各レンジの抵抗値を試したところ1000のレンジで「1」の動作がおかしい。
常にガルバノメータはマイナス表示となる。他の2~10は正しく動くので断線しているわけではなさそうだ。【1kΩの抵抗が10個直列に接続されておりタップをスイッチで選択する仕組み】
テスターで調べたところ抵抗のリード線とロータリースイッチの接点間でハンダ付けが劣化し導通が無いようだ。
恐る恐るハンダ付けをし直したら動作良好となった。
作りはとても良く、内部に錆びや酸化はほとんど無い。また、職人さんが手巻きした抵抗器の様で。眺めているとウットリ見入ってしまう。
あとは磨いてピカピカに。55歳まだまだ元気。
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