2016年2月22日月曜日

ジャンク家電の有効利用

昨日OCXOを使い標準信号発生器を作成したが、ケースや電源ユニットに結構お金が掛かった。
通常アルミケースを使うのだがデザイン的にも今一な物となってしまった気がする。

そこで目に付けたのがジャンク家電。ハードオフのジャンクコーナーに行けば小型の格安家電が結構有る。大きさやデザイン的に気にいった物を何点か購入した。

ここで問題は前面パネルである。あまりゴチャゴチャしたデザインでは用途が限られてしまう。
今回は、カセットデッキを2台、KENWOODが500円、ONKYOが300円でした。
【KENWOODカセットデッキ】
 

【ONKYO】

なんたってAC100Vで動いていたのだからACコードや電源トランスも付いているので、その辺の加工が不要となります。

本体を分解し、基本的に使うのはケースとAC100Vコードのみの予定ですが、せっかく基板に部品が付いているので、コンデンサ、TR、VRなど目ぼしい物を外しました。
ハンダ吸取器が有るのは本当に便利です。カセットテープの駆動回路は使い道が無いので金属部分とプラスチックに分けて分解してリサイクルします。

今回のケースにはOCXOを入れる予定でしたがデザイン的に周波数カウンターとして加工しました。
周波数カウンターのユニットは昨年購入したPICを使った8桁の物でコンパクトにまとまっているものです。

実装方法を色々考えケースを加工します。前面パネルがアルミより硬い金属製で文字類はケガクと塗料が綺麗に剥がれますが、跡に残った物は真鋳ブラシでヘアライン加工する様に優しく磨いたら綺麗に取れました。


電源トランスも内蔵していたものを確認したところ、無負荷でAC36V出ています。全波整流回路と平滑コンデンサを経てDC38V位になります。
【昨日手に入れた電子負荷。電源特性測定にFBです】

消費電力が10Wなのでフル負荷を掛けてみました


フル負荷で20V位に低下するので、今回はD/Dコンバータを使って12Vとすることにしました。
このD/Dコンバーターは秋月電子で0.2Kで売ってた物で入力40V出力5~24V1A取れる物です。

周波数カウンターユニットは2個のスイッチで設定するので、前面パネルのスイッチに接続し
使えるように加工して有ります。


LED表示部の前にアクリル板を挟む予定ですが、色をダークブラウンとしたいので今はむき出しのままです。

結構カッコ良いと自分では思っています。

信号入力用BNCコネクタは前回ばらしたTR5821の物がピッタリとハマリビックリです。


加工前後を比較すると


なかなか良くできました。

これからはジャンク家電をケースに使うと思って探して見ます。ハードオフに行けば1k以下で手に入る物が沢山ありますよね。狙い目はオーディオタイマーやチューナーかな。前面パネルが合いそうです。

2016年2月7日日曜日

周波数カウンターの修理(TR5825_TAKEDARIKEN)2

入力コネクタが無く1GHz入力使えないTR5825ですが、入力コネクタを同種類のユニバーサルカウンターから移植することにしました。

ジャンクのTR5821を分解し部品を準備

TR5825本体を分解し前面パネルを確認

どうやらコネクタサイズはTR5821と同様の模様です。

60Wハンダゴテで上手く外す事ができました。(短時間で手早く行わないと同軸ケーブルが熔けます)
  左:基板から外したコネクタ   右:TR5821から外したコネクタ(此れを使います)

TR5821から外したBNCコネクタに交換しました。サイズもピッタリです。

電源を入れてテスト


TR5825A(下)と比較してみましよう。BNCコネクタの形状が違いますが、あまり違和感はありません。

BNCコネクタにFUSEを入れているのは、過大入力保護ですが、現在FUSEを手に入れる方法が有りません。手に入ったとしても多分高価と思います。切れればFUSEの変わりにジャンパー線を入れざろうえませんね。

これで1GHz入力側も使用できるようになりました。

TR5821の分解!

以前ジャンクで手に入れたTR5821だが正常動作することは確認できたし、基準発信器のVCTCXO化も実験できた。でも、ケースが酷く破損しており此のまま使用するのも無理があり、お蔵入りしていた。
 横に穴が開き、前面パネルも割れている。

その後、TR5825を手に入れて修理し正常動作とGPSDOで周波数の校正も完了していたが、入力コネクタがFUSE付きの特殊コネクタで紛失しており使用できない状況だった。

以後ネットで探したり、1月に秋葉原のジャンクを探したが見つからず。いっそのことBNCコネクタに交換しようと考えていた。

今回お蔵入りしているTR5821を分解し必要なパーツをTR5825に移植することとした。TR5821は徹底的に分解し部品レベルでの再使用を考える。

分解は簡単に出来る。底のネジ4本を外すと上部カバーが外れる。更に、基板のネジ2本を外すと基板と前面パネルが外れます。。

後ネジ2本を外すと電源部を外す事が出来る

電源部は各パーツの固定ネジを外して分解した。

全部も前面パネルと本体基板を分離した。

前面パネルのBNCコネクタが欲しいのです。これをTR5825に移植します。

ハンダ吸取器と大容量ハンダゴテで欲しい部品を外しました。残った基板はリサイクルに回します。

破損ケースは分解しゴミとします。ペンチ2本でパキパキ折るようにすると粉々になります。

これでTR5821は部品だけになりました。
部品はTR5825に移植します。