2014年4月13日日曜日

カメラのモルトの交換

FUJIのGS645Wと言う昔のカメラを手に入れた。
前々から欲しかったのだが中々手ごろな価格の物が無く今回偶然手に入った。
このカメラは広角のレンズが付いているので楽しめそうだ。
現物を手にしてから各部をチェックするとモルトが劣化していてボロボロで指で触れると細かく崩れカメラ内に落ちレンズなどにくっ付きそうである。
そこで、モルトの交換を行う事に。

以下は自分の為のメモである。従って参考にするのは自己責任で!!

ネットで情報を収集していたが実際に行う事は初めてである。材料は前から揃えていた。
必要な物は次のとおり
・習字の下敷き(100均でフェルト製)
・両面テープ
・無水エタノール
・注射器
・マイナスドライバー(極小)
・竹串
・クラフトテープ
・マスキングテープ
・カッター(回転式)
・カッティングマット(100均)

1.マスキングを行う。
  モルトの屑が大量に発生するのでカメラ内を防護するためマスキングを行う。
  ファインダーや前面レンズも行う。

2.現状のモルト除去
  カメラから劣化したモルトを除去する。無水アルコールを注射器で吸いモルトの
 溝に注ぐ。アルコールが蒸発する前に竹串やマイナスドライバーでかき出す。
  ティッシュを千切ってモルトの溝に入れモルト残材や接着剤を除去する。
  【ティッシュは細かいちりが出るのでシルボン紙が便利】

3.モルトを作る
  カッティングマットにクラフトテープを張りその上に両面テープを張る
  両面テープの縁に合わせ習字の下敷きを張る
  幅1mm程度となるように定規を合わせ回転式カッターで切り出す。
  カッターの歯に切断したモルトが巻き付く場合があるので端を押さえるなど工夫が
  必要。
  切り出した物がモルトとなる。片側に両面テープにより貼り付け可能となる。

4.モルトを張る
  溝に合わせて張って行く。溝の底に接着面が付くようにする。極小のマイナスドライバー
  や針を使って張る。
  裏蓋側にもモルトが有るのでそいつも張り替える。
  サイズに合わせて下敷きを切り出し張り合わせる。(7mm×70mmも有り)
  作り方は1mm幅の物と同じ。

5.清掃
  本体から刷毛やブロアーでモルト屑を吹き飛ばしマスキングテープをはがす。
  更にブロアーで埃などを吹き飛ばす。

大体はこんな感じで完了した。実作業は2時間位だが慣れればもう少し早くなるかな。
作業自体は難しく無いが、マスキングや屑を小まめに取り去るなど地道な作業が必要。

天気も良かったので完成品を持って写真を取りに出かけた。現像に出したので出来上がりを
確認し異常が無ければ完了です。  

2014年4月9日水曜日

電気料金低減作戦(1)

電気料金が値上げとなりましたね。100Wのソーラーパネルも持っているので有効活用を考えながら深夜電力を蓄電池に溜める計画しています。
バッテリーは安価な車用を流用しますが、40Ahの蓄電池を8時間程度で満充電するには5A以上必要です。
また、インバータへの電流を考えると蓄電池電圧は高いほど効率が良いし、電線も細くて済みますね。
直流から交流の変換はUPSを使う関係から12V3個(36V)の構成とします。でも、市販で電源装置は車載用品用で12Vか24Vは安く手に入るのですがそれ以上の電圧となると高価て手が出ません。
電源装置は自作を考えていたのですが、オークションでジャンクの電源装置が出品されていたので
部品取りでもOKと思い落札しました。
スペックは入力単相AC100Vで出力がDC60V20Aの物でした。写真では取っ手が破損しており装置にダメージが有りそうでした。

手元に現物が届き状況を確認。

・取っ手が装置の左側前後2個所で破損
・パネルのネジ類が緩んでいる(振動で鉄板がガタガタ音がする)
・汚れ多数
・装置左側のパネルが大きく曲がっている。
まあ想定内であったが以外にも大きな傷はほとんど無かった。


実際に電源を入れてみると、ファンが動作し始め出力電圧メータが動いた。
出力電圧は0~60Vの可変式なので調整可能か試験実施。結果正常動作
掘り出し物であった。


装置の清掃を行う。
私は食器洗剤を薄めたものをウエスに浸み込ませて拭き掃除を行う。

装置を観察すると、壊れた左側の取っ手は四隅にあり皆同じ物である。
右側は壊れていないので、右側後と左側前の物を交換することにした。
前面の取っ手を正常にすれば持ち運びが楽になるし見栄えが良くなる。
この取っ手は装置のメータやスイッチ、端子類の防護としての機能も持っているので
後ろ側は端子を守られなくなってしまう。何か対策を考えることとしよう。

取っ手は重量がある装置を持ち上げられる様に装置に組込まれている。外すためには
装置の分解が必要であったが、ついでに清掃しながら交換することに。

装置分解前に全体構成を確認した。
・トランス式なので重量有る

・スイッチングではないのでノイズの発生は少ない
・部品類の熱による劣化は見当たらない
・内部の埃が少ないので使用した期間は短いと思われる
結構良いものの様だ

パズルを解くように装置を分解し何とか取っ手を交換した。

後は細部を綺麗に清掃し作業完了。


バッテリーチャージャーの仕上がりである。

2014年4月8日火曜日

ハンダ吸取機 その2

先にオークションで入手したハンダ吸取り機は先端の穴が1.6mmと比較的大きいのと、長年の使用で穴が広がっているようでした。作業性を考えると1.2mm位の物が欲しくなりますが、すでに補修部品等は手に入らないようです。

オークションを眺めていると先の出品者の方が同型を出品されており、写真から吸込み穴が小さいようでしたので再度入札し入手できました。部品取りに使うつもりでした。

手元に届いてから清掃し動作確認したところポンプが一瞬起動しすぐストップするようです。
吸取りヘッドを確認すると予想どおり1.2mmで使用頻度も少ないようです。

ところが、吸取ったハンダの収納部分にハンダがベッタリとくっ付いており、空気が通るような状態ではありません。

前回同様にハンダ収納部のフィルターとハンダを除去し清掃を行いました。フィルター類はHAKKOの481用を流用しました。


次は本体のポンプです。起動すると一瞬でもモータが動作するのでモータ自体は大丈夫のようです。従ってダイヤフラムポンプに何か障害が有るようなので分解しました。


なんと、このハンダ吸取り機はポンプ部が2個構成でモータ一回転でポンプ2台が1度動作するようです。ポンプ同士が金具で結合されていますが片側のネジが脱落し金具が傾き動作出来なかったようです。

ネジを締めて終了かと思いましたが、ダイヤフラムポンプの弁を確認したらHAKKO481と同様にゴムが劣化し加水分解しているようです。



ポンプをバラスとものの見事にゴムが分解していましたので、HAKKO481と同様に弁を作成しました。今回は二トリルゴムが無かったので、シリコンゴムのまな板を使って製作したところ、思いのほか上手く行きました。写真は弁が1個所ですが、実際は左右対称にして2個所必要です。
ダイヤフラムポンプが2個あるので弁も2個作成です。


ダイヤフラムポンプ部はアルミで出来ていたので水と洗剤でゴムカスを綺麗に洗い流しました。

ダイヤフラムポンプの動作を確認し吸取り機を元通り組立てて作業終了です。
先に手に入れた同型機もポンプの弁が劣化しているかもしれません。吸込みが弱くなったらオーバーホールですね。
今回作った弁とHAKKO481で作った物もサイズはほとんど同じでした。もしかしたらダイヤフラムポンプ自体を作っている会社は同じなのかもしれません。

結局、部品取り用に手に入れた物も修理完了し3台となってしまいました。
1台は会社で使う事にしようかな。

2014年4月4日金曜日

ハンダ吸取機その1

ジャンク基盤から部品を再利用可能なよう綺麗に取り外せれば部品代が浮くことに
なります。また、自作基盤の部品交換を行う時もプリントパターンを傷つけず行う
事になります。
昔からHAKKOの481と言う半田吸取機を保有していましたが、自作熱が別の分野
に向いてしまい、ここ10数年ほったらかしで倉庫に眠っておりました。

昨年、自宅に井戸を掘って融雪を行おうと考え、井戸は何とか掘ったのですが、水汲み
ポンプが思いのほか電気を使うので、気温センサーやタイマーで融雪時間を制御することに。
制御回路を自作する事にし、久々に電子工作を行うことに。部品は昔の手持や新規購入し
たのですが、ジャンク基盤からも外す事に。
倉庫からハンダ吸取機を引っ張り出して動作確認したらポンプも動作し一安心と思った
のですが、数回動かしたところハンダを吸わなくなりました。更に、ハンダを吹くように。
どうやらポンプを動作すると空気が逆流するようです。
意を決してポンプ(ダイヤフラム)を分解してみると弁のゴムが劣化しボロボロになって
います。このため、吸った空気をそのまま排気しているようです。
部品を交換したいのですがHAKKOでは既に絶盤のため部品が手に入りません。そもそも
ポンプ内の弁は売っていないようです。仕方が無いのでゴムシートを加工し自作しました。
結構上手く動くようで復活いたしました。
でも、この481は温度調節が効かないので使っているうちに高温すぎる場合もありました。

今の世はヤフオクで何でも手に入ります。昔高価で手に入らなかった測定器・工具が中古
で格安で手に入ります。年式が古いのでオーバーホールは必要ですが、修理できれば
メッケモンです。今回、無名(失礼)のハンダ吸取機がヤフオクで手に入りました。
コテ先のヒーターが100Wなので期待できます。
手元に届いたものを確認すると動作はしますが吸込みが弱い物でした。結構古いものなので
やはりメンテナンスが必要でした。


行ったメンテナンスは
1.フィルターの交換
  メーカが不明ですがHAKKOのフィルターを流用できました。
  本体側、コテ先のハンダ収納部共
  コテ先はフィルターが炭化?し土の様になっていました。マイナスドライバーの
  先とラジオペンチで外しました。
2.Oリング交換
  本体コネクタ部のOリングはボロボロで空気が漏れていますので交換。さらに
  コテ先のハンダ収納部も交換。14mmのOリング、ホームセンターで2個150円

3.全体清掃
  ケースをバラシテ洗浄。ついでに使用部品をみるとほとんどがメイドインジャパン
 でした。一安心。
4.無くなったネジの補充
  コテ先、コネクタのネジが無くなっていましたので代用品で締め付け。

 以上の結果かなり性能が回復したようです。ジャンク基盤からICを取りましたが
 綺麗に取れ、面白くでほとんどの部品を外してしまいました。