2014年4月8日火曜日

ハンダ吸取機 その2

先にオークションで入手したハンダ吸取り機は先端の穴が1.6mmと比較的大きいのと、長年の使用で穴が広がっているようでした。作業性を考えると1.2mm位の物が欲しくなりますが、すでに補修部品等は手に入らないようです。

オークションを眺めていると先の出品者の方が同型を出品されており、写真から吸込み穴が小さいようでしたので再度入札し入手できました。部品取りに使うつもりでした。

手元に届いてから清掃し動作確認したところポンプが一瞬起動しすぐストップするようです。
吸取りヘッドを確認すると予想どおり1.2mmで使用頻度も少ないようです。

ところが、吸取ったハンダの収納部分にハンダがベッタリとくっ付いており、空気が通るような状態ではありません。

前回同様にハンダ収納部のフィルターとハンダを除去し清掃を行いました。フィルター類はHAKKOの481用を流用しました。


次は本体のポンプです。起動すると一瞬でもモータが動作するのでモータ自体は大丈夫のようです。従ってダイヤフラムポンプに何か障害が有るようなので分解しました。


なんと、このハンダ吸取り機はポンプ部が2個構成でモータ一回転でポンプ2台が1度動作するようです。ポンプ同士が金具で結合されていますが片側のネジが脱落し金具が傾き動作出来なかったようです。

ネジを締めて終了かと思いましたが、ダイヤフラムポンプの弁を確認したらHAKKO481と同様にゴムが劣化し加水分解しているようです。



ポンプをバラスとものの見事にゴムが分解していましたので、HAKKO481と同様に弁を作成しました。今回は二トリルゴムが無かったので、シリコンゴムのまな板を使って製作したところ、思いのほか上手く行きました。写真は弁が1個所ですが、実際は左右対称にして2個所必要です。
ダイヤフラムポンプが2個あるので弁も2個作成です。


ダイヤフラムポンプ部はアルミで出来ていたので水と洗剤でゴムカスを綺麗に洗い流しました。

ダイヤフラムポンプの動作を確認し吸取り機を元通り組立てて作業終了です。
先に手に入れた同型機もポンプの弁が劣化しているかもしれません。吸込みが弱くなったらオーバーホールですね。
今回作った弁とHAKKO481で作った物もサイズはほとんど同じでした。もしかしたらダイヤフラムポンプ自体を作っている会社は同じなのかもしれません。

結局、部品取り用に手に入れた物も修理完了し3台となってしまいました。
1台は会社で使う事にしようかな。

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