2014年7月20日日曜日

測定器の整備(ML424A_anritsu)

最近職場が変わり測定器に触れる機会が少なくなってしまった。
そうなると、自分の技能が落ちてしまうような気がしてしまう。
自己の技術保存ではないが、小物の自作もあり通信回線関係の測定器を揃えることにした。
もっとも、校正された測定器は高価であり自分のお小遣い程度で手に入る物はオークションで予算範囲での落札出来るものとなる。

オークションで手に入る物はホトンドがジャンク(扱い)である。
まともに動く事は期待できないと思っていたが、実際に手にするとだいたいが動作するものであり、整備・校正すればマダマダ使えそうである。

今回整備する物はanritsuのML424Aと言うレベルメータである。

手に入れた物はシールがベタベタ貼られ汚れた状態であった。
動作確認したところ正常に動いているようである。
ただ汚い。BNCコネクタは黒くさび、レベル測定用のツマミは黄色く変色していた。

◆清掃開始
 シールは糊が残らないよう慎重にはがす。
  実際は糊が残るが、テープやウイルシャットで綺麗に剥がれる。
  このウイルシャットは驚くほど糊類が綺麗に取れる。100均で手に入れたが、思わず5本ストックした。

  汚れを綺麗に落とし、第一弾終了

◆測定入力端子の清掃
  通常は測定器の入・出力端子は銀メッキのコネクタが使用されている。
(金メッキも有るがもっと高価な測定器で手が出ない)
 銀メッキは長年の使用で黒く変色してくる。この黒いのは錆では無く、銀が硫化したものであり、簡単には取れない。まあ、ワイヤーブラシで磨けば落ちるが、銀も一緒に落ちてしまう。

色々と考えたが電気接点復活材のの「接点ブライト」(サンハヤト)を使う事にした。
説明によると液体で硫化を除去する様なので、BNCコネクタの内側も塗ることで硫化物の除去ができそうである。



黒ずんだBNCコネクタに塗って2分、ティッシュで拭ったら黒い物が付着してきた。結構落ちるようだ。

何度か塗っては拭き取りを繰り返したらかなり綺麗になった。
布片と綿棒を使って内側も綺麗にした。これは良い!!!


◆色の還元
 プラスチック類は経年で黄色く変色して来る。この測定器もレベル設定のダイヤルが黄色くなっている。う~ん、とても目立つ!
 ダイヤルツマミの裏側は変色が少なく元の色と思われる。表と裏を比較したが表側は黄ばんで茶色くなっている。飴色で汚いと感じました。

思い切って色の還元を行った。
使用するものは漂白剤「ワイドハイターEX」。ネットで色々と紹介されているが、これは効きます。

①ダイヤルを外し②容器に入れワイドハイターEXを塗り③直射日光に当てる だけ。
 塗っただけでも色が戻り始めたのですが、容器にツマミがひたひたとなるまでワイドハイターEX入れ付け置きしました。
 銀紙は、日陰部分にも光が当たるよう配置した反射板です。


7月下旬の直射日光で(時々曇り&雨)一日外に置くだけで色が綺麗に戻った。


ダイヤルを戻したら、使用感は有るがトテモ綺麗な一品に変身しました。


押しボタンやサイドのプラスチック部にも「ワイドハイターEX」を塗り屋外に置いていたが、思ったより色が還元したようである。押しボタン・サイド部は測定器を分解しないと外れないので嬉しいですね。

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