2015年11月30日月曜日

基準周波数発生器の入手(GPSDO)

無線機の修理調整を行っていて周波数の精度はとても大切な条件である。
周波数カウンターは手に入れているが精度は不明である。メーカ等で使用していた物と思われるので有る程度は精度を期待しているがやはり不安である。
身近な周波数確認方法はJJY/WWVの受信であるが、せいぜい1KHzか100Hz単位かなと。昔はカラーTVのカラー信号であるを3.579545MHz使った校正方法も有ったようだ。
では周波数カウンターを校正機関にお願いすると数万円のベラボウなお金が必要となる。
また、ルビジュウム発信器を手に入れても結局は校正が必要である。
そこでGPSを使った基準周波数発生器を手に入れることとした。GPS衛星の信号は1×10^-12という物凄い精度である。
昔市場に安価で大量に事があるそうだが現在は中々出てこない。新品は趣味で買うレベルではないのでヤフオクで手に入れた。
GPSDOユニットをケースに収めた物でアンテナ付きであった。チョット高値であったが許容範囲で落札できた。Thunderboltと言うものです。



PCの下がGPSDOである。屋外にGPSアンテナを置いて各種設定を行った後、24時間置いて精度を上げた。⇒0.01ppbである。


安定していることを確認し周波数カウンターに10MHz出力を入れ測定してみた。
電源投入後10分、まだ安定していないと思うが測定結果は-0.09Hzの差が有った。
校正値は-0.09Hzである。


もう一台のカウンターを測定してみると-1Hzの差がある。

下の周波数カウンターはオーブンを持っていないので更にドリフトするでしょう。

◆1時間後
 下段:1GHzまで/-0.05Hz(オーブン有り)  5×10^-9
 中断:ユニバーサル/+4.6Hz         4.6×10^-7
 上段:大昔   /24Hz             2.4×10^-6
 やはりオーブン(恒温槽)が無いカウンターはドリフトしますね。


さて次は周波数カウンターの調整を実施しようかな。(でも校正値を把握しているので不要かな?)

色々な周波数測定装置を校正してみよう。

2015年11月15日日曜日

TS780の整備(その3)

 TX基板出力のコネクタを手配していたのだが納期が11月24日になるそうだ。手配した物は1.5D-2Vケーブル1mにSMLコネクタ(オス)を片側付けたもの。@800円である。
 【SMLコネクタ。専用工具が必要なので製作して貰う】(↓はイメージ)

 この他にSMLコネクタ付きジャンク基板をヤフオクで手に入れていたのだが、10cm位しかケーブルが付いていなく延長する必要がある。


 SMAコネクタやBNCコネクタを付けて中継コネクタを使うのも部品代が掛かるので手持ちで安価なSMAコネクタのメスを直接接続する。
 SMAコネクタは秋月電子で売っている150円の物。その辺に有った銅板の切れ端で囲む。

ジャンク基板から外した同軸ケーブルをハンダ付けした。

こんな感じになりました。
本当はSMAの同軸用メスコネクタを付ければ良いのだが手持ちに無く買うと高価なようだ。

SMAコネクタを接続した。SMAコネクタは専用トルクレンチで締めます。

TX基板の「D14」端子に接続します。これで正確な値が測定できます。

測定値は12.1[dBm]、基準とする出力は0.16Wなので22.0[dBm]となり10dB低い様です。
IF基板とTX基板のコイルコアとトリマを調整するも最良のようで、これ以上出力は上がらない。

 マニュアルを良く読むとTX基板のVR1(ALC)を調整前に左側一杯に回してくとあり、行っていなかったので左に回した所、22[dBm]に調整できました。
 D14コネクタを元に戻し送信出力を10Wに合わせて完了です。

さて、受信と送信が大雑把に確認できたので、微調整に進みましょう。

2015年11月2日月曜日

サビキ用のハゲ皮作り

釣りに行って初めてカワハギを2匹釣った。大きさは手のひらより大きな位。
釣の仕掛け作りにはハゲ皮が欠かせないが、最近は値段が高騰しているようだ。
せっかくなのでハゲ皮を作って見ることにした。

カワハギは簡単に皮が剥げると本やらに書いてあった。
口元を切断、角を取って、背びれと腹ビレを取る。後は口元から皮を引張ると皮がむける。

仕掛け用に皮を出来るだけ綺麗に取りたいので、上記のほかに口元~角~背びれまで包丁で刃を入れておいた。皮が硬く刃が中々入らないので、傷を付ける程度とした。腹側も同様に包丁で刃を入れておいた。

市販のハゲ皮の形を意識して皮を剥く。簡単に剥けて来てビックリ。2匹とも皮をはぐ。
身のほうは、刺身(薄作り)と煮物でいただいた。美味でした。

食事をして気持ちが良くなり、すっかり忘れていたが、家族に言われ皮を干す。

皮を確認すると、剥いだ皮に薄皮が付いていたので綺麗に除去する。

薄皮を剥ぐため最初竹串を使ったが、結局は指の爪が一番でした。
頭のほうから引っかくと取れやすいようです。
【下側の白いのが薄皮です】


仕上げた皮をプラスチックの板に貼り付け干すことに。もう一枚は牛乳パックに貼り付けた。

一晩置いたら上手く乾燥してくれた。

此のまま使っても良いのだろうが、表のザラザラした皮(ウロコ?)をヤスリで削り取る必用があるらしい。
100均だが色々なヤスリを用意できた。

皮を削って見たら、見慣れたハゲ皮のような感じ。



ヤスリは各種準備したが一番使いやすかったのは緑の取っ手の物でした。

試行錯誤しながら削っています
削りすぎると皮に穴が開きますので皮の色が残る程度としました。

なんとか一枚完成!。見慣れたハゲ皮ではありませんか。
丸まった皮も削ると平たく成ります。

この一枚作成で色々なノウハウを得ました。
1.トゲや背びれの付根は厚く丸まっており邪魔になるので事前に切除する。
2.ヤスリは尻ビレから頭の方向にかけると皮が取れやすい。
3.削り屑は小まめに掃除する。皮の下に溜まると皮が盛り上がりヤスリで削りすぎてしまう。
4.口側から削った方が作業しやすい。
等等です。


4枚削り終わりました。初めてだったので最初は30分くらい、2枚目からは15分位で完成できました。削り屑の粉も沢山出ますが生臭いので纏めて密閉して捨てました。

市販品には及びませんが、ハゲ皮が作れました。
でも、今回釣ったカワハギはマグレだからな~。家族も刺身が美味しいと言っていたので、魚屋さんで見つけたらGETしてオカズ&仕掛けにしましょう。

TS700Sの修理(2号機その2)

汚れや錆が酷い2号機。徹底的に清掃を行いました。
一番に行ったのは、エアによるゴミ・埃の除去。何時もの通り刷毛とブラシを使い清掃です。

裏側の錆はの原因はネジが錆びてアルミ側も汚れているようでした。
ネジ類は3mmφがホトンドで、長さ3mm、5mm、8mmとタッピングの8mmです。
タッピングは先端が尖っていると危ないし故障の原因となりますのでペンチで切断します。

取っ手の金具も磨きます。左側が磨いた後です。今回は真鋳のブラシとCR556を使いました。

ネジ類の交換と錆取りを行いピカピカです
清掃後

【前の状況】
【清掃後】


前面パネルとツマミ類と中性洗剤で清掃しました。ツマミ類は外して洗剤に付けおき洗いです。

完成です
清掃も完了したので、各部の周波数測定&調整を行いましょう。