2014年11月13日木曜日

HP 6033A

HP 6033A
スペアナの修理をしていて高精度の安定化電源が欲しくなった。
何時ものヤフオクを見ているとHPの6033Aの出品を発見、人気が無い様で3.3K円で落札出来た。
この装置は定電流機能もあるのでバッテリーの充電にも使えそうであるし17V30A(150W)の電源装置としたら格安である。ただ何分古い装置なので状況が心配であった。
現在HPの測定器はAgilentと名乗っている?

手元に物が届いて状態を確認したら出力とかは正常の様だが、トランスが唸る様な音がした。よくよく観察したら後部に付いているFANが動いていないようだ。

温度上昇に伴い動作するFAN回路も有るので回路図をネットで手に入れ確認したら
単純に電源ONで動作する回路である。つまりFANが壊れているのである。

何時ものごとくエアーによる装置の清掃を行う。

FANの状態を見たら埃だらけ&カルシュウム
らしき物がこびりついている。風が当たる周囲の部品も同様だった。

分解は上部取っ手の後ろ側ネジを外すと上カバーが外れる。
後ろ側の下部左右にあるネジ2個を外すと下カバーが外れる。


内部は埃だらけ。真黒な綿埃が沢山出てきた。


とにかく綺麗にしFANを外し動作確認したら動かない。固着した感じである。

手で動かし注油するも若干回転するも停止してしまう。交換するしかない。
ファンは8cm角であるのでパソコンの電源から移植しようと思ったがパソコン電源はDCのため
使えなかった。(別にDC12Vを準備すれば良いのだが面倒くさい)


ヤフオクで格安品を探したところ0.6k円で入手できた。しかも日本製SANYOである。
新品だと3k円以上するので中古にしました。


コネクタ付き配線を新しいFANに接続する。圧着&熱収縮チューブでガードし更にテーピングを施す。ショートしたら洒落になりません。



手元に届き、早速交換を行い動作確認を行った所、動作は完璧である。
電球を負荷にして[4.00A]の定電流動作中
電圧調整しても11.31Vより上昇しない。
FOLDBACKをONにすると設定した電流以上になると出力停止となる。

とりあえずMSEバッテリーの充電器に使おう。
GP-IBも実装されているので色々と遊べそうである。

0 件のコメント:

コメントを投稿