不良バッテリーの再生実験も細々と行っており、バッテリーの放電特性測定には電球などの抵抗負荷を使っておりました。
電源装置の試験に電子負荷を使用する事も考えておりましたが、いかんせん価格が高い。100Wクラスのトランジスタを使って自作も考えておりましたが、手ごろなものがオークションに出ており落札いたしました。
物は富士通電装製のEUL300Bと言う物で300Wの容量が有るようです。
手元に届いたものは電源線を装置付根で切られておりメーカさんの廃棄品の様でした。とても汚れており、シール跡も一杯です。
装置の底を見ると「故障、要修理」のシールが貼っております。幸先不安でした。
自宅に入れる前に清掃を行います。特に熱を発するものやファンを使っている物は埃が溜まっていたりして不潔ですね。(虫が居たりします)
刷毛で埃を浮かし、エアーコンプレッサーで吹き飛ばして綺麗にします。
特にトランジスタ周りのシリコングリスに付着した埃を念入りに行いました。埃やカーボンによりルーズコンタクトする場合があります。
さて何処が故障しているのでしょうか。動作確認するためには電源線を張り替えます。
電源コードは2心有りますが、一方を前面の電源SW、もう一方はFUSEホルダーに接続されています。
電源SWk側
FUSE側
電源線の張替を完了・。純正は灰色コードでしたが手持ちの黒色となりました。
電源を入れテストします。
電源側に電流制限を設定し、万が一ショートした場合にダメージ少なくなるようにしてから、試験用電源を10V-3A迄行い(MAXの1/10)ましたが、なんと正常に動作しました。
内部が埃で汚れており、その影響で動作不良となっていたのかな。
測定器の不調や動作不安定は「清掃」で良くなるケースが沢山あります。
動作が正常なので装置の清掃を徹底的に行います。
基本は「ウイルシャット」での清掃ですが、パネルやケースは中性洗剤を使って水洗いを行っています。
ケースは水洗いとメラミンスポンジを使いました。このメラミンスポンジは、金属のクスミや汚れが綺麗に取れましたが、前面パネルはレタリングの文字が消えそうなので布しか使用していません。
ケース上部。取っ手を外しましたので汚れ具合が良く判ります。
全体的に汚れております。
清掃完了し組立てました。とっても綺麗です。
この装置ですが、入力電圧110V、最大電流30Aで300Wまで使用できるようです。
バッテリー放電試験では12Vの物を25Aまで流せますので便利ですね。しかも定電流で流せるのでとても素敵です。
今までは抵抗負荷なので電圧低下に伴い電流が流れなくなりましたので。
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