100Wクラスの送信電力に耐えられるアッテネータ(固定減衰器・ATT)は、市販されていても非常に高価で手が出ない。かといってダミーロードタイプのL型減衰器を作ったとしても、無誘導抵抗など手に入らないので金属皮膜抵抗ではHF位しか使えないと思われる。
など考えていたところネットで容量が100Wで30dBのアッテネータを見つけた。ちょっと高かったが1GHzまで使える様なので無理して落札してしまった。
出品者の他の商品を確認したら、欲しいものがゴロゴロしている。
結局、フジソクの60W終端型電力計(-40dB出力あり)とagilentの30dBアッテネータを手に入れた。
スペアナの入力限界が+30dBmなので100W+agilentで60dBの減衰となるので丁度良いかなと思われる。
現物をみると、その大きさにビックリ。15Wのダミーロードがトテモ小さく感じれれる。データを確認しなければ判らないが、たぶん入力に100Wを連続していれても耐えられる様な感じである。ファンを取り付け強制空冷すると500W位まで使えそう。
フジソクの終端型電力計もメータにヒビが入っているが固定減衰器として使う分には問題が無い。
かなり使い込まれたようで塗装がボロボロではあるが致命的な破損個所はなさそうである。
何時ものごとく汚いところは清掃しピカピカにした。
外観がどうでも良いのだが、肝心の機能はどうか測定した。固定減衰器の壊れ方は「過大入力による焼損」「物理的破壊」である。
入力にはハンディトランシーバを使用し+23.7dBを確認。
計算上は30.6dBの損失であった。
測定コードの損失もあるので誤差範囲である。
測定状況。アッテネータの大きさが判りますでしょうか。
右端に有るのがagilentの30dBのATTです。
フジソクの終端型電力計を測定。
39.3dBの損失です。±2dBとの事ですので大体有っています。
測定状況。メータは少ししか針が振れません。入力が200mWですので誤差範囲ですね。針がふれるのでダイオード検波は生きているようでうす。
最後にagilentの30dBです。
30.3dBの減衰ですね。
試験の結果、全て減衰器(アッテネータ・ATT)として生きているようです。
これで、100Wの無線機の出力信号をスペアナで安全に見れるようになりました。
フジソクは500MHzまで使用できますので430の送信に使えます。まあ予備ですね。
後で、測定コードや変換コネクタのロスを測定し補正を行います。
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