2015年5月10日日曜日

TS830の修理(その8_最終かな?)

だいたい一通りの整備が済みましたので、再塗装したケースを装着させました。やはりTS820やTS520より大分明るいグレーのようで若干(大いに?)違和感がありますが、汚いサビサビよりはましでしょう。
【ライトグレーの塗装です】

 【最初、到着時】


塗料は普通のペンキ使用しましたが傷がつきやすい様です。いっそのこと車用のペイントで深いグレーにしたら良かったも。

【本内容を参考に何をなさる場合は自己責任で行ってください。私は責任を取りません】
受信のSメータの調整も行いました。ノイズレベルで針が振れないようにし、40dBμの信号でS9と成るようにIF回路のVR2,VR3で調整しました。VR2でSメータの振れ初めを調整しますが、立ち上がりをあまり動かないようにすると、VR3でS9まで針が振れないので注意が必要です。

調整で周波数調整しパワーも出るようになったのですが、ダミーロードでの調整で実際に交信したわけではないので、変調度合いを確認するため、ツートーンジェネレーターを接続して試験を実施。
なんと、変調がかからない。SSBモードで電波がほとんど出ないのだ。
マイクアンプの入出力を確認すると、しっかりと信号をアンプしている。マイクアンプ回路の出力は一旦前面パネルのマイクゲインVRとプロセッサーSWを経由しIFブロックに戻って来る。
この戻って来た信号がノイズのみでした。
原因はプロセッサーSWの接触不良の様で、RIPEの清掃で復旧しました。
信号確認をしているとき、通常使っているデジタルオシロでは連続した変化する信号にトリガーが追従できず中途半端な波形観測となります。
こんな時はアナログオシロスコープに限ります。リニアに波形の変化を確認できます。
【こんな時用の岩通100Mオシロ】

【ダミーロード手前での波形観測】
写真では停止していますが、波形が左から右に流れるような感じで動いています。このような波形や髭が有る波形の観測にはアナログオシロが一番良いですね。

これでTS830の修理は完了でしょうか。現状ではWACバンドは受信のみですが、RF基板のダイオードを切断すると送信できるようになります。

さて次は何に手を加えよう

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