2015年5月6日水曜日

TS830の修理(その7_送信系修理2)

送信が出来る状態となったのでコイルパックの調整を実施した。
結構ずれていて最適なポイントに調整したが、受信に切り替わったときSメータが5位振れるほどのノイズが発生する。
リレーの振動で発生するようなのだが、定かではなかった。コイルの調整時に12BY7に触れた時にノイズが発生する。ルーコン試験を行ったら送信出力が出なくなった。
真空管に斜めに力を加えると改善する。


12BY7の接触不良と思い真空管のピンを磨いたり、9ピンソケットを清掃したが状況は変わらなかった。真空管ソケットのプリント基板側を突っ突き試験したら2番ピンでノイズが発生する。
これは真空管ソケットの半田付け不良と思うRF基板を外す事に。

これが大変であった。基板の配線コネクタを外し、半田付けを3個所(貫通コンデンサ1、バリコン1、基板裏側1)外し、更にロータリースイッチの軸を外した。軸を外すにはファイナルの6146Bを1本外して六角レンチでジョイントを外すと大変でした。


基板を外して真空管ソケット辺りを確認したらソケットの半田付けにヒビが入っている。接触不良に成るのも当然であった。

真空管ソケットを半田付けし直して他も点検。コネクタの一部にもハンダクラックを発見し手直しした。

基板を無線機に組み込み、配線とコネクタを元に戻し終了。

基板を元通りにしてからルーコン試験。真空管周りを叩いてもノイズの発生は無くなった。
送信パワーも3.5M ~21Mで100W出るようになった。前は14,21Mで70Wしか出た無かったのだが、半田付不良が原因だったのでしょう。
安定して出力が出るようになったのでメイン信号計は完了かな。次は変調系をいじりましょう。

3 件のコメント:

  1. こんばんわ、先日より830Vの100W化を行いました、最初すべてを見直し配線OKを確認し6146Bと12BY7A取り付けて、いざテストしましたが60W辺りで上がらず悩みました、半田クラックの記事を読み再度確認すると整流回路の800Vタップピンがグラグラで周辺のピンがこれもまたクラック、整流回路の半田クラック修正し先ほど1.9MHzを除く周波数帯で100W以上を確認しました。10Wでは問題なく、やっぱり年数がたつので整備が必要ですね。大変参考になりました。ありがとうございました。

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  2. こんばんわ。私も830があちこち不調で、いろいろ参考にさせて頂いております。
    RF基板取り外しの件ですが、シャーシの裏側にあるAF基板をめくりあげ、その下の鉄板を取り除くとRF基板の裏側がほぼ全面むき出しになります。

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    1. こんにちは。RF基板へのアクセス方法を教えていただきありがとうございました。かれこれ6年経過し再整備を考えていたので、とても助かりました。

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