2015年4月3日金曜日

TS700Sの修理(その3)

【本ページを参考に何かする場合は自己責任でお願いします。責任は取りません】

 周波数を動かすためVFOのダイヤルを回すと周波数表示が消えたり数値が飛んだりするので、他の確認が行い難い。
 と言うわけで最初にVFOの修理を行った。
 
 周波数表示する良い所でダイヤルを動かさないと動作しているわけだからVFOの静的な部分の故障ではない。 とすれば、稼動部であるバリコンの不良が伺われる。
 色々とダイヤルを動かすと、ある所で顕著に症状が発生する。まさにバリコンの不良である。

 VFOはユニットとなっており取り外すには難関であると思われたが、サービスマニュアルに有った分解手順を見たら、簡単にアプローチ出来るように作りこんでいた。昔の設計者はメンテナンスすることも考えて設計してくれている。これは現代の機器でも学ぶべきと思った。

 VFOへのアプローチは次の通り。無線機前面パネルにVFOが固定されているので、前面パネル左右の側盤にネジ2個ずつで固定されている。それを外すと前面パネルがおじぎするように前に倒れる。

 VFOユニットを外す事が出来るが、外してしまうと後の組み立てが大変なので、VFOのアルミカバーのみ取り外した。
 VFO後ろの電源コネクタとピンジャックを外し、カバー固定ナットを外す。更に、上下にあるネジ2本を外すとカバーが外れる。


バリコンを観察するとアース金具の辺りが浮いている様な感じであった。何かカスが付いている。
その辺を手直ししてカバーを元に戻した。

 組立ては先ほどの逆の手順で簡単に復旧。メンテナンスを考えた設計なので、ドライバーとレンチで簡単に作業ができた。

 電源を入れて動作確認すると、VFOの周波数飛びや発振停止は無くなり動作良好となった。
これでVFOの修理は終了である。

 次に、FMモード以外が受信できない状況であるが、モードスイッチを切り替えるとFMでも受信できない状態になる場合があった。

 とりあえず、接点洗浄剤(REPE)をタップリと吹きかけてからスイッチを何度も回転させ様子を見ている。(多分気休めかな)

今晩は回路図を眺めながら明日の作戦練ろう。本日はこれまで!

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