2015年4月3日金曜日

TS700Sの修理(その2)

【本ページを参考に何かする場合は自己責任でお願いします。責任は取りません】
 周波数表示が出ないTS700S、先日までに回路図を確認しディスプレイのラッチ回路が動作していないと推測した。

ラッチ回路は局発回路の動作をモニターし信号が無い場合はディスプレイを消灯している。

 ディスプレイ回路の表示コントロール用の信号を確認すると、常時+5Vが来ている。
局発のクリスタル(固定CH)は実装していないのでCHを選択した場合に+5V,VFO選択で0V近くになるはずである。
 試しに基板のコネクタでPL(信号線)をアースに落としたら表示することが判明した。

 局発モニター回路の不良と断定できたので信号状態を確認。


Q8トランジスタ2SC733のベースにはVFO選択時150mV程度来ていたが、あまりにも低すぎる。前段のQ6トランジスター2SC460のゲイン不足かなとも思ったが、両方交換することとした。
 どちらも製造中止なので汎用の2SC1815に交換した。外したトランジスタのテスト結果は、Q8は良好、Q6は増幅度が低く劣化していた。

 写真はトランジスタ交換中のも。基板の端子に配線をラッピングしているので外さないで交換を実施。綺麗な交換にはハンダ吸取り器が必須です。


 トランジスタを2個とも交換しTS700Sの動作確認を行った。(ドキドキ)正常に表示されるようになった。この瞬間がたまりません
【周波数表示が出ました】

表示が出たので更に動作確認を行ったら、次の不良が判明した。
1.VFOの出力が無くなる場合がある。(ガリが有るような感じ)
2.FMモード以外で受信できない。
3.ランプが3個切れている。

さあ次のステージへ向かおう。(ロールプレイングゲームをしているみたい)

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