2015年4月4日土曜日

TS820Vの修理

TS820Vをヤフオクで発見。
通電確認していないので完全ジャンクとの事。
このような物は正常に動くか動かないかは博打のような物だが、
私の場合は
正常に動く⇒メンテナンスできる
動かない⇒修理ができる。
どちらに転んでも問題なし。一番の問題は値段ですね。
写真で見る限りでは「おもしろそう」。色々と手を入れられそうである。
上限価格を決めて後は見ない。その後、落札通知が届いたが金額は上限の-500円でした。

物が届いて普段は部屋で開梱するのだが、今回は屋外で行った。
理由は通電確認品は一旦電源を入れているので爆発・発火のリスクは少ないが、通電確認していない物は倉庫から直行なんて物も有るそうだから。
特に真空管式の無線機なので高電圧が印加されており汚れでリークしたら回路にダメージを受ける。電解コンデンサは爆発する事もあるそうだ。
また、焼けたり焦げたりした部分が有るか目視確認も必要ですね。清掃し綺麗にしてからメンテ部屋へ入れましょう。

商品は綺麗に梱包してくれていた。
開梱し清掃

装置内部の埃はベビーコンプレッサーを使用し圧縮空気で吹き飛ばす事が有効です。
空気を圧縮すると水気が発生し一緒に噴出しますが、塗装ではないので気にしていません。


内部に埃が沢山入って体積しています。
デジタル表示ユニットが実装されていました。

TS820Vなのにファイナルが2本実装されていました。(100W改造済み?)

埃が一杯ある中で、豆の空みたいなものが数個あった。なんかネットで見た記憶があり嫌な予感がして確認したら「ゴキブリの卵胞」でした。
もちろん中は空なので本体は居ないのですが、どうやら巣になっていたようです。
見つけただけで5~6個ありましたよ。
徹底的に清掃することにしました。
外で清掃して良かったと心から思いました。


ファイナルも埃まみれでしたので清掃しました。

古い機械にありがちなのが下側ケースの足を取り付けた部分が湾曲していることです。
移動運用時の運搬やらで無理な力がかかったのでしょう。
そういう部分は、材木で叩き整形します。
下に当て木を敷き新聞紙で養生。上側は細い木を垂直に当てゲンノウで上部を叩きます。
直接ゲンノウで叩くと傷や細かな曲がりが出て綺麗に仕上がりません。

S字に曲がっていたのですがフラットになりました。

高圧部は念入りに埃を払います。
基板や部品の清掃は刷毛を使うと細かなところまで行えますし、部品を目視しながら行うので焼損・破損している所が見つけやすいです。
刷毛で掃いてからコンプレッサーで吹き飛ばします。
そういえば、入社したころの装置の点検は埃取りまでやったな~


綺麗になり、致命的なダメージも見受けられなかったので部屋で動作確認しました。
結果は、周波数表示しません。VFOやバンド切替スイッチ等を動かしましたが駄目ですね。

最初は電源の出力電圧を確認してからですが、周波数表示が出ないのでVFOの辺りから修理をしていきます。













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