2015年2月18日水曜日

FT-901のメンテナンス(その5)【送信復活のためFET交換】

トランスバーター用のRF出力の波形を測定しながら色々とバンドを切替えてみると、15Mでも波形が出るときがあるが継続してくれない。10M(28MHz)でも徐々に出力が出なくなった。

RF出力はファイナルの入力をブランチして出ている。12BY7Aの出力をモニターしているようなものである。10Mで出力されるのであれば、この部位が不良ではなく、その前段である。

RFユニットから信号が出力される。出力はVCOと変調信号の合成となる。VCO入力の信号を確認すると正常である。このRFユニットは受信回路も入っておりVCOは共用である。受信できているのであるからVCO増幅回路は問題が無い。となれば、MIX用のFETがとても怪しい。
写真中央部が3SK40 2個

FETは3SK40であるが、此処で問題発生。既に製造中止となっており入手は難しいのである。
パーツBOXを確認したところ何十年前に買ったか覚えていない3SK45が出てきた。
ネットで3SK40と3SK45の特性を確認したところ、とても似かよっていた。駄目元で、取替えを行った。

基板から綺麗に部品を外すためには半田吸取り器は必須アイテムである。基板と部品にダメージを与えないので何度も綺麗に取り替えられる。半田吸取り器もヤフオクで手に入れたジャンク品を修理・整備したものである。


部品と工具を準備すれば物の10分で作業は完了する。


3SK45に取り替えたら、アッサリと安定した信号が出てきた。RF出力で各バンド全ての信号が出るようになった。
画像は14MHzの出力信号

一歩前進である。

ファイナルのヒーターを入れ(裏の11ピンコネクタを戻す)送信出力を測定したが、全然出てこない。

キャリアを絞ってもICが160mA位流れる、プレートで同調を取るも全然出力が無い。
さて、どこから手を付けよう。

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