チューニングでICが160mAも流れるのでキャリアを絞り、色々と試したが出力は0Wであった。
これはファイナルの6146Bがボケているのか確認するため、TS520に挿してチェックしようと考えたが、その前に回路図を良く見た。
回路図を確認すると6146Bの第2グリッドに210Vが印加されたときのみ送信できるようだ。バンドSWがJJY/WWVの時は0Vとなる回路である。この回路が接触不良となっているのかと思い電圧を測定することにしたが、しっかりと260V印加されている。
ガッカリしたが、説明書のファイナル調整説明で、SSBモードにしてICを50mAに調整する必要があるそうだ。(RECT.A のVR1001で調整する)
試しにボリュームをいじったら、あっさりと50mAに調整完了。チューニングでも50mAしか流れず、キャリア調整ができるようになった。
あとは、説明書の通り、PRESLECTでICを最大とし、PLATEでディップ点に合わせ、LOADINGで最大出力としたら、なんだかんだで出力が出るようになった。
此処で問題は、出力電力がいくらなのか測定できないこと。手持ちのSWRメータは通過型電力計としても使用できるのだが、SWR200は校正表が無いと正確な値が測定できないのだ。
40年近く前の物なので、校正表も行方不明となってしまった。
昔の記憶で高い周波数ではメモリ数値が少なく、低い周波数で数値が高くなったはずである。低い周波数では感度が悪く7MHzのダイポールアンテナの調整に10Wでは手こずった記憶がある。
29MHz送信でSWR計のメモリ36で50W表示なので大体良い所だったと思う。
大きな問題として「受信できないバンドが有る」「送信できない」は解消できたと思う。後は、各バンド毎の受信感度や送信出力と電波の品質を磨き上げる事となる。
今までのまとめ
・受信
VFO切替スイッチの接触不良⇒接点洗浄剤で清掃
バンドクリスタルの発振不良。⇒強制発振で復活
・送信
RFユニットのMIX回路FET3SK40の劣化⇒2個を3SK45に交換
ファイナルのICバイアス電流増大 ⇒調整で50mAに設定
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